PCP PONYCANYON PLANNING INC.

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Introduction

密やかな爆弾は彼女の「告白」で着火した─
全米最大のニュース放送局FOXニュースを
吹き飛ばした、
あの衝撃のスキャンダルの全貌。

2016年、全米ニュース放送局で視聴率No.1を誇るFOXニュースに激震が走った!局から一方的にクビを言い渡されたベテランキャスターのグレッチェン・カールソンが、TV業界の帝王と崇められるCEOのロジャー・エイルズをセクシャルハラスメントで訴えたのだ。驚愕のニュースが全世界に配信されたが、一大スキャンダル劇はある日を境に突然、幕を閉じる。2017年にロジャーが急死し、グレッチェンもFOXニュース側と和解した際に、過去の詳細については口を閉ざすという契約にサインしたからだ。
だが、この事件を葬ってはならないと奮起した脚本家がいた。実話をもとにリーマンショックの裏側を描いて大ヒットを記録した『マネー・ショート 華麗なる大逆転』の脚本で、アカデミー賞®、英国アカデミー賞を受賞し、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたチャールズ・ランドルフだ。関係者への綿密な取材とタブーを掘り起こすリサーチを重ねて書き上げられたシナリオは、近年はプロデューサーとしても活躍するオスカー女優のシャーリーズ・セロンのもとに届けられた。「とてもパワフルで見事な脚本」に惚れ込んだシャーリーズが、存命かつ有名な実在の人物という難役に挑むことを自らに課し、セクハラ、パワハラ、トランプ政権の裏側など、まさに今、社会を揺るがすトピックを映画化するという、刺激的かつ意義深いプロジェクトを成し遂げた。

二人のオスカー女優と若手最高峰の
夢の競演! 今、美しくも爽快な逆転劇の
開演ベルが鳴り響く─

FOXニュースの人気キャスターだったグレッチェン・カールソンが、CEOのロジャー・エイルズをセクハラで告訴した。彼に強要された性的関係を拒絶したせいで降格され、ついには解雇されたと訴えたのだ。衝撃のニュースに世界が騒然とするなか、ロジャーは絶大なる権力と広い人脈を駆使して反撃に転じる。グレッチェンは、「私も」と名乗り出る女性が現れると信じていたが、荒れ狂うメディア王を前に、局には意味深な沈黙が流れていた。そんななか、実は自分もかつてロジャーから執拗に迫られた人気キャスターのメーガン・ケリーは、複雑な想いを抱えていた。大統領選真っ只中のトランプとのトラブルに命の危険さえ感じていたし、今のキャリアを手放したくはなかったのだ。やがてメーガンは、どんな手を使ってでもスターキャスターになろうと、ロジャーに近づいていたケイラが、何かを隠していることに気づく─。  プロデューサーも務めたシャーリーズ・セロンが、冠番組を持つ人気キャスター、メーガン・ケリーに扮し、アカデミー賞®に輝いた『モンスター』をも超える演技と絶賛されている。シャーリーズ自らがオファーし、「長年の共演の夢がかなった」と喜ぶのは、『めぐりあう時間たち』でアカデミー賞®を受賞したニコール・キッドマン。第一線から外され、完璧主義ゆえに周囲から孤立していくが、それでも信念を貫くグレッチェンを強くかつ繊細に演じた。野心あふれる新人キャスターのケイラには、『アイ,トーニャ史上最大のスキャンダル』でアカデミー賞®にノミネートされたマーゴット・ロビー。彼女を若手随一の演技派と認めるシャーリーズが、やはり共演を熱望した。今のハリウッドを背負う3大女優が、女たちのワーキングカーストを鮮やかにあぶりだす。
 監督は、ジュリアン・ムーア主演のTVシリーズ「ゲーム・チェンジ大統領選を駆け抜けた女」で、エミー賞を獲得したジェイ・ローチ。秘密と嘘と野望と嫉妬が入り乱れる、迷路のようなTV局をサスペンスフルに切り取る撮影は、『ハート・ロッカー』でアカデミー賞®にノミネートされたバリー・アクロイド。TV映えする色鮮やかな衣装は、『アリス・イン・ワンダーランド』などで4度アカデミー賞®に輝くコリーン・アトウッド。また、シャーリーズ・セロンをメーガン・ケリー本人に限りなく近づけた驚嘆の特殊メイクは、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でゲイリー・オールドマンのメイクを担当し、オスカーを獲得したカズ・ヒロ(辻一弘)。
それぞれ立場も年代も違う女たちの、華麗なる戦いと逆転劇。

Story

時は2016年、
FOXニュースで働く3人の女性が、
それぞれの嵐を起こそうとしていた─。

人気・実力ともにFOXニュースのトップに君臨するキャスターのメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)は、共和党の大統領候補が有権者にアピールする討論会の進行係を務める。ちょうどこの頃、アメリカ全土は候補の一人であるトランプに振り回されていた。メーガンは容赦なくトランプの女性蔑視発言を追及するが、激怒したトランプが、この日から執拗にメーガンへの罵詈雑言をツイートするようになる。
朝のニュースの顔として活躍してきたが、2年前に昼の番組に降格されたベテランキャスターのグレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)は、なぜ冷遇されたのかわかっていた。CEOのロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)から迫られた性的関係を拒絶したのだ。ロジャーをセクハラで告訴すると決意したグレッチェンは、相談した弁護士から「TV界で最も力のある男が、全力であなたを追い詰めに来ますよ」と警告されるが、こんなことが許されてはいけないと、固い信念を告げるのだった。
スターキャスターを目指す、野心にあふれたケイラ・ポスピシル(マーゴット・ロビー)は、グレッチェンの下で働いていたが、彼女に内緒で副社長にお願いし、局で最高視聴率を誇るビル・オライリーの番組に抜擢される。だが、喜びも束の間、いきなり初日からビルに否定されてしまう。
世間の予想に反して、トランプの支持は拡大し、FOXニュースにはメーガンへの膨大な数の抗議メールが届くようになる。命の危険さえ感じたメーガンは、ロジャーに守ってほしいと頼むが、視聴者は対立を好むものだと一掃されてしまう。
一方、出世を諦めないケイラは、秘書に取り入ってロジャーへの直談判の機会を勝ち取る。「あなたの放送局のスターに」と懸命に売り込むケイラへのロジャーの返事は、「服を持ち上げ、脚を見せろ」だった。必死に平静を装いながら要求に応えたケイラは、さらに忠誠心をどう証明するかよく考えておけと命じられる。
2016年5月、嵐は大きく風向きを変える。
メーガンは、1年続いたトランプとの闘いを、ようやく終えようとしていた。お互いの利益のために、メーガンがトランプをインタビューし、トランプが「すまん」と軽くひと言謝ることで、手を打つことになったのだ。一方グレッチェンは、突然、クビを言い渡される。すぐに弁護士に電話をかけ、「戦う覚悟は?」と聞かれると、「もちろん、できてるわ」と即答するのだった。ケイラはその頃、ロジャーの秘書からの内線で彼の部屋へ呼ばれていた。
7月6日、世界に衝撃が駆け巡る。
グレッチェンが、ロジャーをセクハラで訴えたのだ。いち早くニュースを目にしたメーガンとケイラは、激しく動揺する。特にメーガンは、自身が上り詰めるまでの過程を振り返り、ザワつく心を周囲に気付かれぬよう押し殺していた。
激怒したロジャーは、全面否認すると共に、あらゆる手を使って反撃に出る。局内は荒れ狂うボスに従い、グレッチェンに続く女性は出てこないと思われていた。しかし、彼がFOXニュースを創設する前にセクハラを受けたという女性が6人も現れ、風向きが変わる。遂に女たちの逆転劇が始まる!果たしてメーガンとケイラも、胸に秘めた真実を告白するのか─?

時は2017年、31歳になったセレステ(ナタリー・ポートマン)は、一度は頂点を極めたスターダムから転落していた。何かと世間を騒がせる言動に走り、スキャンダルで炎上し、アルコールに溺れていたのだ。だが、歌への情熱だけは失くしていない。何とか復活を遂げようと、1年間をかけて自身の集大成かつ最高となるツアーを企画。ところが、その初日を前にして思わぬニュースが入る。クロアチアのビーチで銃乱射事件が起こり、犯人全員がセレステの大ヒット曲「ホログラム」のMVで使ったシルバーのマスクを着用していたというのだ。
バッシングを避けるために、記者会見を開くことになるが、事件のトラウマが押し寄せナーバスになるセレステ。そこへ、娘のアルビー(ラフィー・キャシディ※少女時代のセレステと二役)が、子育てを任せてきたエリーに連れられて訪ねてくる。セレステは、ストレスをエリーにぶつけ、些細なことで姉を罵倒する。傷ついたエリーは、涙ながらに「今度、私を脅したら、子育ても曲作りも私がしたって暴露する」と訴えるが、セレステは「何を暴いても誰も気にしない時代よ」と平然と言いのけるのだった。
記者会見の席で、何度か危ない発言に流れそうになるが、何とかマネージャーが用意した無難な声明を暗唱するセレステ。だが、個別の取材で、今回のツアーは、数年前に危険運転で相手に重傷を負わせて逮捕されたことからの復活かと問われ、我を失ってしまう。
コンサート会場に到着すると、緊張と恐怖、メディアへの怒りなど様々な感情が爆発してパニックを起こすセレステ。だが、遂にショーが幕を開けると、満員の観客はもちろん、セレステに人生を奪われたエリーさえも興奮と歓喜に包まれる圧倒的なパフォーマンスが始まる─。
監督:ジェイ・ローチ 『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』
脚本:チャールズ・ランドルフ 『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(アカデミー賞脚色賞受賞)
出演:シャーリーズ・セロン 『モンスター』(アカデミー賞主演女優賞受賞)
ニコール・キッドマン 『めぐりあう時間たち』(アカデミー賞主演女優賞受賞)
マーゴット・ロビー 『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(アカデミー賞主演女優賞ノミネート)
ジョン・リスゴー 『愛と追憶の日々』(アカデミー賞助演男優賞ノミネート)
原題:BOMBSHELL/2019/アメリカ・カナダ/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/109分/字幕翻訳:松浦美奈
©Lions Gate