Introduction
主演 杉咲花 × 原作 柚月裕子(「孤狼の血」)
「孤狼の血」シリーズの柚月裕子原作
異色の警察ミステリー小説を映像化
「孤狼の血」や「佐方貞人」「合理的にあり得ない」など数々のシリーズが映像化されている、大藪春彦賞作家の柚月裕子。本作は彼女の「サクラ」シリーズのはじまりとなる「朽ちないサクラ」(徳間書店)の映画化となる。シリーズの主人公は県警の広報職員・森口泉、26歳。本来は捜査する立場にないヒロインが、親友の変死事件の謎を独自に調査し、真相に迫っていく異色の警察小説だ。発行部数は続編の「月下のサクラ」と合わせて27万部を刊行する人気シリーズに育っている。
日本映画界を代表する若手実力派、杉咲花主演作に
萩原利久、豊原功補、安田顕らが集結
森口泉を演じるのは若手随一の演技派として絶大な信頼を集め、『市子』『52ヘルツのクジラたち』『片思い世界』と映画での主演が続く杉咲花。単独主演作となる本作では、“事務職のお嬢ちゃん”が自責と葛藤を繰り返しながら、強さを手に入れていく姿を繊細な演技で体現し、観客の目を釘付けにする。泉のバディ的な存在となる年下同期の磯川俊一には、主演作「美しい彼」シリーズでブレイクした萩原利久が扮する。泉への好意をポケットに隠しつつ、泉の調査を献身的にサポートする好青年役で、フレッシュな魅力を放っている。泉の上司で元公安の富樫俊幸を演じる安田顕は、贅肉を削ぎ落としたいぶし銀の演技で魅了する。一連の事件を捜査する県警捜査一課の梶山浩介には豊原功補。静の富樫と動の梶山というコントラストが、2人のベテラン俳優の迫真の演技によって生み出されている。さらに、森田想、坂東⺒之助、遠藤雄弥、駿河太郎、藤田朋子らの実力派俳優たちが、鍵となるキャラクターを演じている。
愛知県で桜の季節にオールロケ
スクリーンで見るべき映像美とカタルシス
メガホンをとる原廣利は、『帰ってきた あぶない刑事』(5月24日公開)の監督に抜擢された注目株だ。「ウツボラ」(23年/WOWOW)や撮影監督も務めた「日本ボロ宿紀行」(19年/テレビ東京)など多くのドラマ作品を演出し、長編映画は本作が第2作となる。警察✕ミステリー✕サスペンスという王道のエンタテインメントに洗練されたノワールの味付けを施し、主人公が己の正義感に目覚めていく成長譚として見事に仕立てている。原作の舞台は架空の土地だったが、映画では舞台を愛知県に設定し、岡崎市周辺でオールロケを行った。神社や川のシーンで咲き誇っている美しい桜はすべて本物。泉が桜吹雪の中である決意を固め、前を向くラストシーンのカタルシスと映像美が、ジャンル映画の枠を打ち破る。
Story
「疑いは絶対に晴らすから」
そう言って立ち去った親友は、一週間後に変死体で発見された――
愛知県平井市在住の女子大生が、度重なるストーカー被害の末に、神社の長男に殺害された。地元新聞の独占スクープ記事により、警察が女子大生からの被害届の受理を先延ばしにし、その間に慰安旅行に行っていたことが明らかになる。県警広報広聴課の森口泉は、親友の新聞記者・津村千佳が約束を破って記事にしたと疑い、身の潔白を証明しようとした千佳は、1週間後に変死体で発見される。自分が疑わなければ、千佳は殺されずに済んだのにーー。自責と後悔の念に突き動かされた泉は、自らの手で千佳を殺した犯人を捕まえることを誓う。
出演:杉咲花
萩原利久 森田想 坂東⺒之助
駿河太郎 遠藤雄弥 和田聰宏 藤田朋子
豊原功補
安田顕
原作:柚月裕子「朽ちないサクラ」(徳間文庫)
監督:原廣利
脚本︓我⼈祥太 山田能龍
音楽︓森優太
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
製作:映画「朽ちないサクラ」製作委員会
©2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会