Introduction
「私と飲んだ方が、楽しいかもよ?笑」
付き合いで参加した学生最後の飲み会、“彼女”から届いたショートメッセージで、“僕”の人生が動き始めた――。
Twitterフォロワー14万人以上を誇る人気ライター、カツセマサヒコの小説家デビュー作「明け方の若者たち」。2020年6月に刊行されるや否や、各書店で特設コーナーが組まれ、さらに情報番組や各著名人のSNSでも紹介・拡散され、多くの人々の心をつかんだベストセラー小説だ。その勢いは止まらず、わずか1年で早くも映画化。2021年の大ヒット作『東京リベンジャーズ』で主演を務め、勢いを増す若手実力派・北村匠海が主人公の<僕>を演じ、2020年放送予定のNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』の主演に抜擢された黑島結菜が、主人公が一目ぼれする<彼女>を務める。ふたりを見守る親友・尚人役には、テレビ・映画・舞台と躍進する人気急上昇中の井上祐貴が選ばれた。
2012年の4月、明大前駅近くの飲み屋で出会い、意気投合したふたり。くじら公園(玉川上水公園)でハイボールを飲んで、下北沢で芝居を観て、餃子の王将で他愛無い会話をして、<僕>が引っ越した高円寺で過ごして、フジロックに対抗し、海を見に出かけて――。就職直後に“社会人の壁”にぶつかり、希望の部署に就けなくても、愚痴をぶつけられた存在。夜空を見上げて、真っ先に思い浮かべる人。どこにいても、何をしていても<彼女>となら幸せだった。だが、<僕>はわかっていた。この日々に、いつか終わりが来ることを.......
若者たちの等身大の⻘春&恋愛模様を見つめる前半から一転、後半はある事実が明かされ、驚きの展開を見せていく映画『明け方の若者たち』。山戶結希監督が企画・プロデュースを務めた『21世紀の女の子』(18)に参加し、ドラマ『ホリミヤ』(21)など活躍の幅を広げる松本花奈監督が、「こんなハズじゃなかった」と理想と現実の狭間でもがき続ける20代の“沼のような5年間”を、リアリスティックにスクリーンに焼き付けていく。脚本を手掛けたのは、日本アカデミー賞3冠に輝いた『新聞記者』(19)や『全裸監督シーズン2』(21)といった話題作に引っ張りだこの小寺和久。
小説から映画へ――。いまの肌感覚を持ったスタッフ・キャストが集結し、新たなる⻘春映画のバイブルが誕生した。
Story
「私と飲んだ方が、楽しいかもよ?笑」
その16文字から始まった、沼のような5年間。
明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った<彼女>に、一瞬で恋をした。
下北沢のスズナリで観た舞台、高円寺で一人暮らしを始めた日、フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり・・・。
世界が<彼女>で満たされる一方で、社会人になった<僕>は、""こんなハズじゃなかった人生""に打ちのめされていく。
息の詰まる会社、夢見た未来とは異なる現在。夜明けまで飲み明かした時間と親友と彼女だけが、救いだったあの頃。
でも、僕はわかっていた。
いつか、この時間に終わりが来ることを・・・。
北村匠海
黒島結菜 井上祐貴
山中崇 楽駆 菅原健 高橋春織
三島ゆたか 岩本淳 境浩一朗 永島聖羅 木崎絹子 寺田ムロラン 田原イサヲ
わちみなみ 新田さちか 宮島はるか
佐津川愛美 高橋ひとみ / 濱田マリ
監督:松本花奈 脚本:小寺和久
原作:カツセマサヒコ「明け方の若者たち」(幻冬舎文庫)
主題歌:マカロニえんぴつ「ハッピーエンドへの期待は」(TOY'S FACTORY)
制作プロダクション:ホリプロ
製作:「明け方の若者たち」製作委員会 配給:パルコ
R15+
©カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会